“Midas”プロジェクトは視覚と音のインスタレーションです。ナノレベルでの経験のある側面を増幅します。このプロジェクトはギリシャ神話に出てくるフリギア国ミダス王の呪いを想起させます。ミダス王は触ったものすべてを金に変える力をギリシャ神話ディオニュソス神により授けられました。食べ物や飲み物が金に変換されてしまうので、この力はすぐさま呪いとなりました。”Midas”プロジェクトでは、ナノレベルで生物体へ接触するための視覚的なメタファーとして皮膚細胞を用います。培養皮膚細胞を撮影するため原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope, AFM)が用いられ、また強制立体境モードの原子間力顕微鏡は皮膚が金に触れたときの原子的な振動を記録します。このインスタレーションは三次元形態モデルに塗装された金と皮膚細胞画像のデジタル投影からなります。鑑賞者は、原子の振動を奏でるため、また半自律的なナノボットを開始するため、モデルに塗装された金に触れます。
http://sciencegallery.com/visceral/midas