Juan M. Castro はコロンビア出身のメディアアーティストである。2011年3月9日より多摩美術大学博士課程展にて、シアノバクテリアの活動の様子を視覚化する作品を発表する。「Heliotropika」 はオリジナルなプログラムによって作られている。プログラムには OpenCV というオープンソースのコンピュータビジョン・ライブラリを使い、シアノバクテリアの顕微鏡観察動画をデータとして用いた。シアノバクテリアの中には走光性という光を求めて運動する特性があり、顕微鏡映像を通じて光を感知して動くバクテリアのユニークな造形パターンを見ることができる。光を感知して動きを変えるシアノバクテリアの挙動を認識するアルゴリズムによって、バクテリアのアクティブなエリアを解析し、その情報からシアノバクテリアの光によるダイナミズムを視覚化する。シアノバクテリアの活動の解析データが、プログラムによって生成される形のリズムや大きさ、密度などの構造に影響を与え、 デジタルでありながら常に変化する有機的な形態を生成させている。
多摩美術大学博士課程展2011
多摩美術大学美術館
2011年3月9日(水)ー3月23日(水)
http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition/next_default.htm
アーティストURL
http://www.biodynamicgeometries.com/Heliotropika.html