フィリップスは、生態系の思考と人間以外の動物の世界とのインタラクションに関心を抱く西オーストラリアのアーティストである。彼女はインスタレーション、写真やサウンドなどニューメディアを縦断的に用いて作品を制作している。
そのなかで、『The sixth shore』は生物多様性を囲む問題を作品としている。クリフォン湖(西オーストラリア)の生態系周辺をベースとし、人間と人間以外の動物の世界のサウンドスケープの制作を行っている。クリフォン湖は豊かな「人類生態学」に取り囲まれた多様性の温床である。この作品は以下の6つの「shore」の調和が中心となったプロジェクトである。
Shore1:トロンボライトの時間
Shore2:シフトする海岸:湖の形状と海岸の変化
Shore3:育てられた風景:生来の文化
Shore4:鳥の移動とチドリ
Shore5:移民の文化
Shore6:未来
この作品のねらいは、サウンドを用い、時空間の異なる階層の「干渉」を通じて物質的なまた社会的な環境と連動することをねらいとしている。
http://symbiotica-adaptation.com/?p=1490